コラム

Column

2020/11/23 農作業の現場から

耕作をしていない田んぼの管理は大変!?

11月も残り1週間となりました。今年もあと40日ほど。ほんと、1年はあっという間ですね(;^ω^)

「ついこの前田植えをした気がするんだけど…」

と、ここ数年、毎年言っている気がします(笑)

山間地の金蔵は、同じ輪島市でも比較的雪が積もる場所です。最寄りのスーパーは雨でも、金蔵では雪が!なんていう光景も、もう間もなくやってくることでしょう…。

そんな冬がもうそこまで迫っていますが、農作業はまだまだ続いております。最近やっている作業。それは…

「草刈り!」

それも、「休耕田」の草刈りも行っております。「休耕田」とは、読んで字のごとく、耕作を休んでいる田んぼのことです。

「なんで植えなかったの??」

と、思われるかもしれません。植えなかった理由、それは・・・

「圃場条件が悪い」

という理由がほとんどです。

あっという間に草だらけの休耕田

例えばこの田んぼ。

画像手前がとても深く、機械が田んぼから上がれなくなったことも…。なので、春先に「崩土」(崩れやすい石のようなもの)を、2トン車数台分投入してみました。が…、結局機械がハマったうえに、水を入れていないのに田んぼに水がたまるなど、春先にそこそこ悪戦苦闘したので、今年の耕作を断念しました。

耕作を休むと、あっという間に草だらけの田んぼになってしまいます。7月頃までは、水が抜けなかったこともあって、地面も見えていました。それがあっという間に草だらけ…。この状態をずっと放置していると、いざ耕作しようと思っても、かなりの労力がかかってしまうため、毎年草刈りなどの管理が必要となります(本当は草が長くなる前に刈ればいいのですが、作業が追い付かず…)。

なんとか大部分の草刈り終了

用水路の老朽化が原因なのか…。用水に水が流れると、U字溝の下をくぐってこの田んぼに水が入るようで…。雨で用水に水が流れていたこともあり、田んぼも水が浮いていました。残っている部分は、田んぼが柔らかすぎて、一旦作業を断念。後日、別の機械で刈りたいと思います!

何も植えていないので、何の収穫もない、つまり、収入を生まない(若干の補助金が入ってくることもありますが)休耕田。管理をすれば、人件費や燃料代などの経費はかかります。利益を考えたら、何もしないのが一番なんですが、農地の維持・管理は、農村・景観の維持にもつながります。本当は休耕田にしないのが一番なのですが、改修には費用もかかるので…。

休耕田の草刈りをしながら、いつも「どうしたらいいものか…」と、悩み続けています。来年は何か対策を考えないと!